【 Master’s Story vol.6 】陰力


2017.9
パートナーを迎えに車で2時間。
幼い子ども2人を乗せ高速道路を走る最中、何かとても心が落ちつかない。



僕は、電話越しのいつもと違うパートナーの様子に戸惑っていた。



到着し車中で待っていると
あの者が僕とも会って話たいと言っていると、不安そうな面もちのパートナーが駆けよってくる。



息子はすやすや夢の中。
少し緊張しながらも僕は、目を覚ました娘を抱っこし対面することにした。



オープンカフェの席にはパートナーと他数名、そしてあの人物。



出会って早々2人で少し話がしたいとあの者は言う。



そして



今のパートナーとは別れた方が良い。子どもを育てるために親と一緒に暮らして生活するのはどう?



初対面でそんなことを言われるとは思わなかったせいか
唐突すぎて話した内容はこの部分以外はぼんやりとしか覚えていない。



でも



いつもなら言い返すはずなのに



なぜだろう…



彼の言う通り別れてパートナーの本当の力を発揮してもらった方がいいのでは?



そんなことも一瞬よぎってしまった。



そして別れ際、
あの者は最後僕にある選択肢を伝えてくる。



〇〇神社にあなたひとりで行ってみて、それか〇〇寺にパートナーと2人で行ってみて。



この選択がパートナーと別れるか、 ‘ 共に生きる ‘ かのターニングポイントだったということは
あとから解ることだ。







帰りの車中、
パートナーからはこれまでに感じたことのないような怒りのエネルギーがでている。



そして、雨の予報など全くなかったのだが
フロントがラスからの景色が見えなくなるほどの大嵐の天気に変わった。










2007.10
人生の終わりを決めた時だった。



家のライフラインもすべて止まり
もうこれまでだなと…



そんな陰の力に呑込まれる寸前のところ
異変を感じ僕のマンションまで押しかけ助けてくれた人がいた。



今のパートナーだ。



一生忘れる事のない一杯のラーメン。
何も問詰めずにマンションのすぐ近くにある評判のラーメン屋に連れていってくれた彼女。



こんなにも人のまごころを感じたことは今まで一度もなかった。



涙をこらえ、スープも最後まで飲み干し顔を上げると
目の前で苦笑いをしている彼女が言う。



わたしのも食べていいよ。



これまでのこわばった心とカラダが
ふっと、一気にほぐれていった。







そんな瞬間を見張っていたのは上司だ。



その日以来、このお客さんと販売員以上の関係性は会社にバラされ
携帯電話の情報全てを見せての事情聴守のような問つめが始まった。



そして、そこからどうにか引き放せるようにと



僕は奄美大島へと1ヶ月とばされることになる。



こうして、
彼女との関係性は一旦途絶えてしまった。





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